はぴねの認知症ケアへの取り組み

認知症ケアへの歩み

はぴねは、認知症の専門医である故雨宮克彦先生と今井幸充先生(下記参照)のご指導の下、認知症の方が安心してその人らしく過ごせるホーム運営を目指し、2000年7月に産声を上げました。
認知症の方一人ひとりの個性を大切にし、その方のよい状態を最大限に引き出すケアを考えていくこと。「自分だったらどうしてほしいか」を常に考え、その方とご家族の想いに寄り添っていきたいと、有料老人ホームやグループホーム、デイサービス、居宅介護などを展開してきました。
はぴねが誕生して10年。その間、「本当に私たちはその方の心に寄り添ったケアができているのか」「その方が楽しく過ごせるにはどんなケアをしていくことがよいのか」など、「全ては、その方とご家族のために」と自問し続けながら、次のような取り組みをして参りました。

事例検討会による専門医からアドバイス

私たちスタッフにとって、認知症の症状そのものだけでなく、お一人おひとりの性格や生活歴、心身の健康状態、社会的役割など個性と独自性を尊重したケアを展開していく必要があります。さらに、専門的な見地からその方のケアを掘り下げていくことが重要です。
スタッフ全員がそのことを理解し、共通認識を持ってケアを展開していくために、はぴねでは事例検討会を重要なものと位置づけてきました。通常のカンファレンスに加え、認知症の専門医である先生方と共に事例検討会を頻繁に行ってきました。

~2008年1月7日はぴね横浜事例検討会~ ~2009年1月4日はぴね可児事例検討会~

地域とともに認知症ケアを考えるセミナー

さらに、私たちには、はぴねを取り巻く地域の方々と共に、認知症ケアを考えていくという重要な使命があります。認知症の専門医をお呼びし、地域のケアマネージャー、看護師、ソーシャルワーカー、市役所、自治会の方々とともに、各地域でセミナーを開催しケアのあり方を検討してきました。

~2008年 今井幸充先生セミナー~ ~2006年 安部明夫先生セミナー~

日本認知症ケア学会での発表

近年、認知症ケアの研究が進み、ケアに関わる環境は大きく変化しています。同時に、認知症ケアにたずさわる人には、知識や技術のみならず、観察力や洞察力、優れたコミュニケーション能力、発達した人間性が要求されるようになりました。
一方、私たちは、毎年、日本認知症ケア学会大会にて、発表の機会を得ています。これは、私たちが日頃行っているケアが本当に正しいのか、その方に寄り添ったケアができているのか、取り組むべき事例が他にないかなど、自分たちのケアや考え方を振り返り、さらに質を高めるにはどうしていくべきか、考える機会を得るためです。
人として、プロとして、自分たちを成長させ、次につなげていけるように。私たちはこれからも、挑戦し続けて行きたいと考えています。

~2010年:第10回日本認知症ケア学会大会(高松会場)~
~2011年:第11回日本認知症ケア学会大会(神戸会場)~

日本認知症ケア学会研究発表

大会名 日時 場所 発表施設
(部門)
テーマ 形式
第11回大会 2010/10/23(土)
~10/24(日)
神戸国際展示場 (1)はぴね別府亀川
(2)はぴね別府
(1)脳梗塞後遺症で摂食障害のある利用者の食に対する意欲の復活
(2)チームアプローチによる認知症高齢者への口腔管理の実践
ポスター
セッション
第10回大会 2009/10/31(土)
~11/01(日)
東京国際フォーラム (1)はぴね別府亀川
(2)はぴね可児
(3)運営部
(1)"いきいき委員会"「私」が選ぶアクティビティを通して
~利用者の生きがいとスタッフのモチベーションを高めるために~
(2)高次脳機能障害の行動・心理症状(BPSD)に対するチームケアの実践
(3)認知症介護を支えるネットワークサイトづくり
~インターネットを通して本人・家族・専門職をつなぐ~
ポスター
セッション
第9回大会 2008/9/26(金)
~9/28(日)
サンポートホール高松
かがわ国際会議場
香川県県民ホール
(1)はぴね別府流川
(2)運営部
(1)チームケアにおける記録の重要性について
~「気づき」を通して~
(2)認知症介護を支えるネットワークサイトづくり
ポスター
セッション
第8回大会 2007/10/12(土)
・13(日)
アイーナ 岩手県民情報交流センタ はぴね防府 認知症ケアのサービスの統一を目指しての取り組み 口頭発表
第7回大会 2006/9/30(土)
・10/1(日)
札幌コンベンション
センター
はぴね防府 地域でピック病の利用者がQOLを維持しながら暮らすことを目指したケア 口頭発表
(事例検討)
第6回大会 2005/10/1(土)
・2(日)
島根県民会館 はぴね防府 サポートチームにおける共通アセスメント方式の利用による支援の有効性;センター方式を利用して 口頭発表
第5回大会 2004/9/18(土)
・19(日)
朱鷺メッセ/新潟コンベンションセンター はぴね防府 住宅型有料老人ホームにおける生活支援システムの開発とこれからのサポートチームのあり方;パートナーとして家族を支える視点から? 口頭発表
第4回大会 2003/11/22(土)
・23(日)
東北福祉大学 運営部 ライフサポートアセスメントツールの開発によるケアプランの室の向上を目指して ポスター
セッション

認知症なら、はぴね

はぴね誕生からこれまで、迷いながらもここまでやってきましたが、やはり、「認知症なら、はぴね」「はぴねだったら、家族を任せられる」と言っていただけるような施設づくり、環境づくりをして行きたいと考えています。
「はぴねに出会えてよかった」と皆さんに言って頂けるように。私たちはこれからも誇りと自信、そして情熱をもって認知症ケアに取り組んで参ります。

顧問紹介

今井幸充医師(認知症ケア専門医:精神科医)

【プロフィール】
1950年 東京都生まれ 精神科医
略 歴:聖マリアンナ医科大学大学院卒業
     医学博士、ワシントン州立ワシントン大学客員研究員
     聖マリアンナ医科大学神経精神科助教授
     東横病院精神科部長を経て、現在は日本社会事業
     大学大学院教授、日本認知症ケア学会副理事長。
主な著書:『脱・介護地獄』ワールドプランニング、他多数。

「認知症ケアは、医療と福祉、ご本人やご家族が一体となって取り組むことが求められます。」
現在、はぴねでは、最新医学にたずさわっておられる今井幸充先生に、ご入居者の診療やアドバイスを依頼しています。

運営理念・想い